参考書を使う際に気をつけてほしい5つのポイントをまとめました
参考書を使う際に心がけてほしいこと
- じっくり仕上げる、よりも、量をこなす
- 学習を定着させるために一番良いのは、とにかく量をこなすことです。たまに英単語帳などを一単語一単語深く理解しながら進め、一周に相当な時間を掛ける真面目な受験生もいますが、そのやり方だと時間がかかる割には定着しないことが多いです。
- 例えば、「1日50単語をじっくりやって9割定着させる」のと「1日100単語さらっとやって半分しか定着しない」だと、はたから見ると一瞬前者は一生懸命で後者はサボっている、ように見えますが、実際には後者のほうが覚えている単語数は多いわけです。志望校に合格するために必要なのは、周りからの評価ではありません。純粋に、学力なのです。
- 「量をこなす」ことのメリットはこれだけではありません。参考書を早く仕上げることで、その参考書を「もう一周」する時間を確保でき、さらに定着度を上げることが出来るのです。しかも、1周目で身につかなかったものも、断片的に記憶に残っていたりするので圧倒的に覚えやすいため、1周目より覚えやすくなっているはずです。そして、それがさらに3周目、4周目と続いていくと非常に効果が大きいわけです。
- これは英単語等に限らず、一般に思考を問われる数学等の教科でも基本的に同じです。過去問演習や実践演習など決められた時間で問題を解くとき以外は量をこなすことを心がけるべきです。(思考が問われる問題も、結局のところいかに「場数」を踏んでいるかに左右されるため、量が大事です)
- 終わらなくても、先に進む
- 何かがきっかけで参考書への取り組みがスケジュール通り進まず、決められた量をこなせない…今取り組んでいる参考書を終わらせないと次の参考書に進んじゃ駄目かな…と不安がる受験生が多くいますが、その場合でもとにかく先に進んでください。
- 考えてみれば当然ですが、同じ参考書だけで勉強している限りはその参考書以上のレベルの学力は付きません。更にいうと、その参考書がそのレベルの全てを網羅しているとも限りません。レベルアップもさることながら、知識を網羅的にする上でも数多くの参考書に触れておくことが重要です。
- ただし、終わっていない参考書は中途半端に放置することなく、必ず別の参考書と並行して進めて終わらせてください。参考書を並行して進めるのはけっこう大変なので、自信がない人は気を抜くことなくスケジュール通りに進めるべきです。
- 苦しいときこそ、続ける
- 参考書で学習を進めるに限った話ではないですが、受験勉強をしていると上手く行かない、苦しい、という状況が何度も訪れます。しかし、その時こそチャンスと考えて、続けることが大事です。
- 逆に、勉強が楽しいとき、というのは「理解できる」「解ける」といったふうに「自分の力を発揮できるとき」がほとんどです。つまり、それだけ「力がある」「それに見合った学力がある」ということです。もっと言えば、楽しいと思えるだけの勉強をしていては、それ以上の学力は付きません。
- 勉強が「苦しい」というのは、それに見合った力が付いていない、ということなのですが、裏を返せば伸びしろであり、苦しい部分の勉強を必死に取り組むことで飛躍的なレベルアップが望めます。苦しいときこそ、踏ん張って取り組むことを心がけてください。